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このブログの著者について
エッセイ

「選択と集中」の落とし穴 〜24歳が経験から学んだこと〜

@okane-koura

ビジネス書から学んだ「選択と集中」

大学生時代の読書体験

大学生の頃、とにかくインプットお化けだったので
いろんなビジネス書を読みました。

どうしたら立派な大人になれるか
どうしたら失敗せずに人生を歩めるのか

当時はそんなことばかり考えていました。

ビジネス書が流行っていたっていうのもあるかもしれません。

最近の本屋の平積みコーナーは、
健康本ばかりな気がします。

なんだか、自分がターゲット層じゃないみたいで
ちょっと寂しい気持ちになります。

5冊に1冊の法則

話を戻して。

ビジネス書や自己啓発本は5冊読んで1冊
当たりがあるとどこかの偉い人が言っていました。

当たりというのは自分にとって刺さる内容があるということ。

自分もそういう感覚です。
(自分が偉い人であるとかではなくて)

5冊に1冊ぐらいの割合で
読み終わってしばらくしても内容を覚えているということがあります。

そして。10冊読んで1行ぐらいの割合で
一生ものぐらいの金言に出会えます。

結構高割合ですね。
影響されやすい性格なのかもしれません。

成功者に共通する考え方

あとは、何冊も読んでいると
傾向みたいなものが見えてくることがあります。

書き方は違うけど、似たような内容を
どこかで読んだことがあるなーという現象です。

成功者に通じる普遍の考え方みたいなものでしょうか。

その中の一つが「選択と集中」です。
よく出てきます。

選択と集中とは、こんな感じです。

世の中にある資源というのはみんな限られている。
時間、資金、人とか。
だから闇雲にやっては意味がない。
最も重要で効果的な分野に資源を集中的に投入しなくてはいけない。
それ以外の分野は思い切って縮小や撤退を決断するべきだ。

取捨選択とも言えるでしょうか。

すべてを追求するのではなく、重要なものを選び、
それ以外は手放す勇気が必要ってやつです。

農業への挑戦

理想のキャリアプラン

これを読んだ大学生のヒロ青年はなるほどと思いました。

成功者は選択と集中をしている!
だから僕も一つの分野に自分という資源を全力で投入だ!

そう考えて、農業の分野に進みました。

夢は農家として独立することです。

農業は高齢化が進み、常に人手不足です。
さらに、食料を生産するという無くならない産業。

そして、農業は基本的に1年に1回しか作物を作れません。

20代から経験を積めば、
20年後には大きなアドバンテージになると考えました。

独立するためのプランを考えました。

ヒロ
ヒロ

まずは農業法人で勤めて、知識と経験を得ながら
資金を貯めよう。
同時進行で人脈を築いて、地域の人に顔を売っておこう。

割と現実的でそれっぽいキャリアプランだとは思いませんか?

学生にしてはやるなと
自画自賛してしまいます。

予期せぬ結末

ただ、農業という分野は自分に合っていませんでした。

考えることの多さ体力抗えない自然の力

農業に対する希望が、絶望に変わった2年間でした。

「新卒」という就職に有利なカードを捨ててまで挑戦したので
向いていないという事実はとてもショックでした。

しばらくは、その事実に向き合うことができず
無理をして働き続けました。

結果、体がついていけなくなり、
過労でうつ病になってしまいました。

そして、農業から撤退するわけです。

「選択と集中」の落とし穴

判断力の重要性

この「選択と集中」という考え方、
確かに世の成功者がしてきている普遍の原理です。

ただ、ヒロ青年がこの考え方をして成功できるわけありませんでした。

なぜなら選択をする判断力が備わっていないからです。

この目標に全力投球だ!となった時
そもそも目標を見誤る可能性があるよということですね。

成功者は前提として、「選択と集中」をする際の
判断力が、これまで得た知識と経験から身についています。

今、何が重要で、何を後回しにするべきか判断した時の
当たる確率が段違いに高いというわけです。

若者が陥りやすい罠

ただの大学生だった僕に、そんな判断力あるわけがありません。

選択と集中と言うと聞こえがいいですが、
ただのギャンブルです。

判断力がない状態で選択と集中をするなら
それ相応の覚悟が必要です。

僕には覚悟もありませんでした。

なんとなく、農業ならいけそうと思って挑戦したのです。

若さゆえの無鉄砲さ、無知ゆえの根拠のない自信

そして、成功者普遍の原理という
都合の良い言い訳。

判断力のなさで、夢に向かって走り出してしまいました。

病気になったのは、不幸中の幸いだったかもしれません。

もう少し撤退が遅かったら、
個人で何千万の借金をしてビニールハウスとかを建てているところでした。

農業に向いていないのに。
恐ろしい、、

投資における僕の選択

あえての分散投資

今、資産形成はいろんなものに手を出しています。

王道のインデックス投資だけでなく、
高配当株投資、暗号資産。
トレードにも手を出したいな、なんて思っています。

暗号資産もビットコイン、イーサリアム、リップル、ソラナ、
節操もなくいろいろです。

選択と集中とは程遠い行動をしています。

投資できる金額は少し、学ぶ時間も有限です。

ある程度の資産に到達するまでは、
何かに集中するのがベターでしょう。

とても非効率的です。

でも、自分に何が向いているのか、
どの投資が自分にとって心地良いのかは
やってみないとわかりません。

遠回りなのはわかっているけれど、
あえて、分散投資を選んでいます。

将来の判断力のために

判断する力がないのなら
やってみて失敗して学ぶしかありません。

だから今はいろんな投資に手を出して
自分の得意不得意を見つけるしかないと考えています。

力技ですし、非効率です。

でも、手を動かさず頭で考えてしまう僕は、
これくらい力技じゃないと、学べないと思うのです。

数年後、数十年後、
たくさんの失敗経験から
良い選択と集中ができるように。

今はいろんなことに挑戦しようと思っています。

ABOUT ME
ヒロ
ヒロ
個人投資家/在宅ワーカー
2000年生まれ。 20代の若年投資家として、お金と健康の両立を目指した資産形成について発信しています。まだまだ勉強中の身ですが、同世代の皆さんと一緒に成長していければと思います! 「亀のようにゆっくりでも、着実に前に進んでいく」 それが私の投資哲学です。
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